こんにちは!オリカです。
この言葉を聞いた事がありますか。
”You are what you eat”
“You are what you eat”の意味
これは、
“あなたはあなたが食べたものでできている”
という意味です。
なんとなくピンと来るでしょうか。
私達が口にしたもの全てが、私達の細胞の一つひとつを作り上げています。
私達の身体は、もともと自然界の中から生まれたものですので、粗悪で不自然なものを継続的に摂取し続ければ、私達の身体そのものも錆びていき、不調や病を引き起こす。地球の生命力をたくさん吸収した、栄養価の高い自然なものを摂取すれば、私達の身体も活力あふれ、活動的に生きられる。
私達の脳(マインド)も身体の一部です。
粗悪なものを多く食べている人は、考え方も粗末でストレスを溜めやすく、質の良いものを正しく食べている人は、やる気に溢れ、精神も健やかです。
“You are what you eat” には、「あなたの身体やマインド(脳)も、あなたが口にしたものによって良くも悪くもなる」という意味が込められているのです。
子どもの食育に!

また、この言葉は子どもの食育にもよく使われ、子どもが小さい時にこそ取り入れたい考え方です。
しかし、実際には、それに逆行した食育がなされている可能性があるとして、様々な方面から不安の声が挙がっています。
子どもの食に対する価値観や健康に影響
日本は戦後の経済発展と共に「よりオイシくてキレイなものを、より安く、より大量に」を追い求め続けてきた食品添加物・農薬大国です。
文部科学省によってある実験が行われました。
化学調味料が入った味噌汁と、無添加の味噌汁を親子に飲み比べてもらったところ、約8割が化学調味料の入ったほうが「美味しい」「慣れ親しんだ味」「安心する」と答えたそうです。
いかに私達の舌が化学調味料などの食品添加物によって麻痺させられているのかが分かります。
特に、子どもは化学調味料の影響を受けやすく、子どもの時に一度化学調味料の味に慣れ親しんでしまうと、成長してから、自然本来の素材そのものの味や、お母さんやお父さんの手作りの味を「美味しい」と感じなくなってしまうのではないかと心配されています。
子どもが小さい時にどんな食事をしていたかによって、その子の「食」に対する価値観や、何に「美味しい」と感じるかを決める味覚、その結果一生の健康をも左右してしまう可能性があるのです。

多くの食べ物が溢れる中で画一化していく味覚
質の良いものを適切に美味しく食べる、というのは人間にとって、動物にとってこの上ない悦びだと思います。
しかしながら、自然本来の味や、丁寧に作られた料理の味が分からなくなっている人はとても多いと感じており、それは人間として生きていくうえでとても残念で非常に勿体無いことです。
食材の産地や品種、作る人によって生まれる、微妙な味の違いを楽しむのは、人間の喜びです。その味の違いを感じる私達の味覚が今、画一化・麻痺しつつあるのではないかと思っています。
私達は、食べ物に関してあまりにも多すぎる選択肢の中で生きています。その時その時の選択の積み重ねが、私達の一生を様々な方向に導く、ということを念頭に置いておくことが肝要なのではないでしょうか。
参考:安部司(2014)『なにを食べたらいいの?』 新潮社, p.76-77,81.
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