イタリアWWOOF体験談③!イタリア人の食とコーヒーに対するこだわりを垣間見た日

こんにちは!オリカです。

2019年6月~7月にかけて、オーストラリアとイタリアの2カ国でWWOOFをしてきました!

これから海外でWWOOFをする予定の人、オーガニック・有機・ビオに興味のある人、有機農業について学びたい人に向けた体験記を数回に分けてお送りしていきます。

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コーヒーにこだわりの強いイタリア人

朝は8時30分に起床

まだ時差ボケが残っているので、昨晩は寝付きが悪く、目覚ましで目は覚めたものの何となくスッキリしません。

そんな私の気分をよそに、外は雲ひとつ無い完璧な快晴。

毎日これだけの日光を浴びれば、時差ボケもすぐ良くなるな…と思いながら、身支度をしていると、スクリーン一枚向こうのキャッツも起床。

「いびき、かいてなかった?」と聞くと、「そんなの分からないくらい熟睡してた」とキャッツ。

1階の共有キッチンに降りて、キャッツと一緒に朝食を食べます。朝食は、いつも冷蔵庫の中や食料棚から適当にあるものを自分で勝手に取って食べるそう。

オートミールにヨーグルト、蜂蜜、ココアパウダーなど、好きなものを入れてかき混ぜるだけの簡単な朝食。袋が開けっ放しのまま食料棚にずっと放置されているオートミールは、湿気ているのか乾燥しているのか、もはや分かりません。よく見ると、なにげにオーガニックオートミールでした。

↓毎日これが朝食でした。これにヨーグルトやバナナなどのフルーツ、ココアパウダー、シロップ、蜂蜜などを日替わりで混ぜて変化をつけて食べます。

そうこうしていると、寝室が1階の共有キッチンに隣り合わせているアンドレアも起床。

私とキャッツが朝食を食べているのを見て、自分の朝食の準備よりも先に私とキャッツにカプチーノを入れてくれたアンドレア。なんて優しいの。

マッシモも優しいけれど、アンドレアは本当に私とキャッツに優しい。イタリアの男性は女性に優しいという噂は嘘ではないようです

ところで、イタリア人のコーヒーに関するこだわりは日本人や他国の人の比ではなく、イタリアの家庭やお店にはエスプレッソマシンが必ずと言っていいほど置いてあります。もちろん家庭用のものは小さくコンパクトですが、それでもかなりの機能が備わっていて、美味しい豆を、より一層美味しいコーヒーにしてくれます。

「ショートがいい?ロングがいい?」とアンドレアに聞かれた時にポカーンとしてしまうくらいコーヒーに関しては全く何の知識も無い私が、よく分からずにカップの半分以下にしか抽出されなかったソロのエスプレッソを、コーヒーカップいっぱいに入れてしまった時、アンドレアに「これじゃアメリカーノだよ、多すぎだよ」と呆れられてしまう始末。

ここにいる間、アンドレアやマッシモにコーヒーの入れ方が間違っている、これはカプチーノでラテじゃない、これはロングじゃなくてドッピオだ(ここまで詳細には言われてませんが 笑)などと、何度注意されたことか。

また、ここに限らず、イタリア人から何度も変な顔をされたのが、「塩気のあるもの+コーヒー」という組み合わせをしようとした時。これは、「ありえない、なんで塩気のあるものをコーヒーで食べられるの?」と何回も言われました。(イタリア人でもそういう風に食べてる人も中にはいると思いますが…どうなんでしょうか?)

コーヒーは甘いもの(=ドルチェ)と一緒に飲むもので、塩気のある料理は水かワインが普通。イタリア人の朝食は「甘いもの+エスプレッソ、カプチーノ、マキアートなどのコーヒー」という組み合わせがオーソドックス。ここでも例外では無いようです。

朝食を食べ終え、片付けを済ませたらだいたい10時頃からボチボチとお仕事スタートです。

イタリア人に「お腹すいた!」(=Ho fame! オ ファーメ!)と言うと…

「はい!どっちのブラシを使う?」

とキャッツに手渡されたのは、ペンキ用の刷毛。毛がどれも抜けかけていて、梅雨時期の道端の雑草のように四方八方に飛び抜けています。

イタリアでの初のWWOOFの仕事は「ペンキ塗りです。

↓メインの建物のすぐ近くにある、別棟。2階建てになっており、マッシモが瞑想スペースや、沐浴的なプールを作りたく、そのためにこの建物をイチから建てたそう。右下の黄色いシャツの女の子がキャッツです。

↓固まったペンキを水を加えて液体にしているアンドレア。

↓こんな感じで、中をペンキで白く塗っていきます。キャッツのスマホで音楽をかけ、色んな話をしながらひたすらペンキ塗り。日本語の勉強を昔からずっとしていたり、キャッツの音楽のラインナップにK-POPが多かったりと、どうやら東アジアに興味があるそうです。

↓ここ数日間は、ずっとこの作業をしているというキャッツとアンドレア。

そうこうしていると、「どんな感じ~?」とやって来たマッシモ

「刷毛が全然使えないよ」「ペンキが足りない、ペンキが固まりすぎ」「それにしてもお腹すいた~というキャッツ。ちょっと困った風に「オーケー」と、どこかに行って30分後くらいに戻ってきたマッシモが持って来たのは、一口サイズに切ったパンに、とても美味しいサラミとチーズをのせたもの

「まともな刷毛」と「固まってないちゃんとしたペンキ」は持ってきませんでしたが、「お腹すいた」というキャッツの要望には応えたマッシモが可笑しくて、それだけでなんだかとっても楽しい。

イタリア人に会った時、「元気?」の後に最も聞かれることが多い質問は「ご飯はもう食べた?」または「お腹すいてない?かもしれません。

そう言えば、待ち合わせでマッシモに初めて会った時、車の中に入って一番最初に聞かれた質問は「昼食はもう食べた?お腹すいてる?」でした。

イタリア人は自分の家族や友人が「お腹が空いている」という状態を見過ごす事が出来ないというところがあるのでしょうか。もしかしたら、キャッツの何気ない「お腹すいた~」はイタリア人であるマッシモからすると、「餓死しそう…」くらいのニュアンスで一大事に捉えている可能性があるのかな…などと想像して一人で愉快になってしまいます。

イタリア人の食へのこだわりというべきか、食べることをいかに大切にしているかは、このLe Case della Bucaを出た後に出会った多くのイタリア人とも一緒に何回か食事をしていると少し分かってきました。

これとこれは一緒に食べ合わせない、この食べ物にはこの飲み物、食事はこの順番で食べる、皆が揃ってから食べる、食べ物は絶対に無駄にしない。

それくらい「食」に関して真剣で真面目なイタリアだからこそ、オーガニック農業が栄えているのかも。そう思うと、なんだか一層嬉しくなりました。

オーガニックに直接関係の無い仕事や活動も、意識すれば何かしら学んでいる

この日はキャッツとずっとお喋りしながら作業していたので、時間もあっという間に過ぎ、マッシモの「お昼ごはんですよ」の合図の鐘が聞こえてきました。昼食の時間になると、その日の作業は終了です。

今日の作業、小屋のペンキ塗り。

キャッツやアンドレアと話しながらの作業は楽しかったんですが。

オーストラリアのOur Little FarmでのWWOOFの有機農作業を本格的に体験した直後だからでしょうか…。

期待していたような仕事とは違う…。

WWOOFは、「Word-Wide Opportunities on Organic Farms」の略。日本語に訳すと「世界中で有機農業体験をしよう」…。

直前に行ったオーストラリアでのWWOOFは、季節が逆なので真冬だったという事もあり、ホストのアンジーには「冬季はあまり仕事がないの。ごめんね。これでも農作業の仕事をオリカが来るまでしないで取っておいたんだけど…」と言われましたが、冬場という農作業の仕事が少ない季節に受け入れてくれたOur Little Farmには本当に感謝しています。

所変わってこちらイタリア。季節は初夏。絶好の農作業日和が続く毎日。(ちなみに私がこのLe Case della Bucaに滞在している間の約14日間、雨が降ったのは1日だけでした。しかもそれも小雨で、数時間でやむという、最高の天気が続いていました。)

ここで有機農業は本当にできるのか…な………?

この言葉が一瞬頭をよぎりました。

マッシモも本当に優しいし、話が面白くて料理が上手。キャッツとアンドレアと仕事したり、活動したり、話すのもとても楽しい。本当に素晴らしい自然に囲まれて、空気が美味しい、水が美味しい、太陽が芳ばしい。だけど…。だけど…。

………うん、これでいいんだ!!

オーストラリア編でも何度か思い綴った事ですが、「有機農業に直接関係のない活動や仕事でも、意識すれば何かしら学べている」はOur Little Farmにいた時に実感をしていました。

美味しい物を食べ、美味しいお酒を飲んで、そこそこ仕事をして、たくさん遊んで、遊び疲れてたっぷり寝て、美しい自然を満喫する。

元始人間が求めていたものはこういうものだったのではないでしょうか。

かなり曖昧な表現になってしまいますが、私はオーガニックとは究極「人間が地球の一部であると認識しながら生きる」ことだと思っています。

マッシモの有機農業の仕方を教わる事だけがオーガニックの学びではなく、ここでの暮らしの中で「何となく直感的、本能的に心地よい」と感じる一瞬一瞬を拾い集めていけば、自ずと感覚が研ぎ澄まされ、地球と自分が一体化していると感じられる瞬間が来るのではないか…などと、自分でも何を書いているのか半分くらい分かっていなかったりするのですが、これが、私のここ「Le Case della Buca」での暮らし方であると、何となく勝手に心得て勝手に納得しているのでした。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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