オーストラリアWWOOF体験談⑦!狩りのお手伝いと食に対する考え方の多様性

こんにちは!オリカです。

2019年6月~7月にかけて、オーストラリアとイタリアの2カ国でWWOOFをしてきました!

これから海外でWWOOFをする予定の人、オーガニック・有機・ビオに興味のある人、有機農業について学びたい人に向けた体験記を数回に分けてお送りしていきます。

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※この記事は、アニマルライツ・動物福祉・動物愛護・ヴィーガニズムなどの観点から、人によっては不快な気持ちになる可能性のある記事です。

ホストファミリーのパパの手伝い

15時頃にママ会から帰宅し、犬と遊んでいると、ホストファミリーのパパ「ステフ」が仕事から帰ってきました。

この日、夕方からステフは友人と「ウサギ狩り」に出かけるという事で、少し早めに仕事から帰宅。

私も昨晩に手伝いを頼まれ、これもWWOOFの仕事の一貫なのかな…?などと思いつつ、急遽一緒に行く事に。

ということで、今日はアンジーではなくステフのお手伝いです。

いつもの通りステフはテレビをつけっぱなしにしたままソファでお昼寝をし、2時間後に起き上がっておもむろに準備をし始めます。

ちなみに、昨晩見せてもらった猟銃がこれです。↓

猟銃を触るには、特別なライセンスを取得しなければなりません。免許を持っていない人が銃を触った時点でそれは違法行為になります。

数年前から猟を始めたそうですが、アンジーは正直、良く思っていないそうです…。

夜の狩りへ

↓本日の狩りのフィールドです。

いかにもオーストラリア!と言わんばかりの大パノラマ。とても寒かったですが、本当に景色の綺麗な場所でした。

ここにウサギやカンガルーなどの野生動物がたくさん生息しているそうです。

↓狩りに向かうステフ(左)とステフの友達(右)

薄暗くなり始めると、野ウサギが出始めます。

100メートルも200メートルも先の小さな野うさぎを視認。とても警戒心が強く、木の枝を踏む等のほんの少しの物音でも全速力で逃げ出します。

最初はほとんどウサギが姿を見せず、「今日はダメか」なんて話していましたが、暗くなるにつれてどんどん姿を現します。

そして歩き疲れてきた頃、ついに最初の一羽。

ステフが引き金を引くと同時に、ポンッ!という音が草原に鳴り響き、近くの群れのウサギが四方八方に散っていきます。

私達が歩きながら近づいて行き、その姿を確認。まだ少し動いていて、生きているのが分かります。

猟銃が小型なので、一発で完全に息絶える事が出来ないようです…。

今すごく苦しいんだろうな…。等と考えながらぼーっとしていると、ステフがウサギの後ろ足をヒョイッと掴み、私に差し出しました。

「持てる?」

そう。二人は重い猟銃とスコープのセットを抱えており、手ぶらなのは私だけです。

私は死んだウサギを運ぶために、今日お手伝いに来たのです。その事に今さらながら、気がつきました。

恐る恐る、ステフが持つような持ち方でウサギの後ろ足を掴みます。

ずしんっ……。

すごく重たい。そしてまだ温かい。

見た目以上に重く感じたのは、疲労のせいだけでは無いという事には、すぐに気が付きました。

嬉しいサプライズ!

約2時間経過し、気がつくと私の両手には3羽ものウサギが。

3羽のウサギを持ったまま、とにかく広い草原を何キロも歩き、体力的にはかなりキツくなってきていました。

そろそろ帰りたいなあ…と思っていたところ、ステフが突然私の名前を呼びました。

そしてサーチライトを向けた先を見ると…

カンガルーの群れです!!!

距離にして100メートルほど。

この距離でこの数の野生のカンガルーに遭遇するのって、結構怖いです。少し鳥肌が立ちました。あの足で蹴られたりした日には、骨折では済まないと思います。

まさかここでお目にかかれるとは思っていなかったので、嬉しいサプライズでした。

ステフも、ステフの友達もかなり興奮していたので、この数の野生のカンガルーの群れは滅多に見られないのでしょう。

ウサギをさばくところを見学させてもらう

この日、ステフとステフの友人が狩ったウサギの数、6羽

ステフの友達とはその場で別れ、私達はウサギをトランクに積み、帰路につきます。

家に帰ると、アンジーもルークも既に夕食を済ませていました。

帰宅早々、ステフが狩ったウサギを外の卓球台の上でさばくそうです。

「オリカも来る?」と聞かれ、迷いましたが、見学させてもらう事に

卓球台の上に木のまな板を置き、バケツを下に置き、ウサギを一羽クーラーボックスから取り出し、まな板の上に置きます。

ステフは一羽目から驚くほど慣れた手付きで目の前のウサギをさばいていきます。

「さばき方はどこで覚えたんですか」と聞くと、「オーストリア(ステフはヨーロッパのオーストリアからの移住者)で、小さい時に父親がさばいているのを近くで見て手伝っていて覚えた」そうです。

匂いがたちこめ始めた頃、4匹の犬達が卓球台の周りに集まってきました。

ステフはウサギの一部を目の前にいる犬に投げ与え、犬達は嬉しそうにそれを食べます。

六羽さばき終わるまでに30分ほど。

ステフは肉と骨の部分を真水で綺麗に洗い流し、トレーに重ねていきます。

バケツに入れた内蔵や皮は、あの「コンポスト」コンテナの一番上の層に投げ入れました。一部位でも無駄にせず、堆肥にすることでまた土壌の一部となり、地球の一部になります。

これを料理人でもあるステフが料理していきます。オーストラリアの、採れたて「ジビエ料理」です。

オーガニック×菜食主義。食の多様性について


オーガニック・菜食主義・マクロビオティクスなど、私達の食に対する価値観は多岐に渡り、時代とともに多様化しています。
別の記事でも書きましたが、多様化されたこれらの食に対する思想や価値観は、それぞれ完全に独立しているのではなく、お互いに相互作用していると、私は考えています。

私は自分自身を菜食主義者だとは認識していませんが、オーガニックの考え方と、菜食主義は被っているところがあると思っています。

どちらも、環境保護そして動物福祉という考え方が根幹にある、という点です。

また、マクロビオティクスも、ローフードを食べる、陰と陽の考え方を取り入れる、宇宙論を取り入れる等、かなり広範囲で食に関する多様性をカバーしているものであり、オーガニックや菜食主義とも共有されている価値観が多くあります。

今回、狩りのお伴をさせてもらい、ウサギをさばくところを見学し、明日はそのウサギを実食。これらの一連の流れを体験する事により、相互作用している食の多様性の、ほんの僅かなどこか一部分を、少しでも勉強できたのかなあ、と感じています。

明日は、このウサギの肉のジビエ料理と、バーベキューを楽しみます!

 

WWOOFに関して他の体験談記事をご覧になりたい方は以下の記事一覧のお好きなところからどうぞ!(随時更新・追加していきます。)

オーストラリア編

イタリア編


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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