オーガニックに対する日本人の意識の現状。

 

こんにちは!オーガニックコーディネーターオリカです。

日本はオーガニック後進国と言われることも少なくありませんが、実際に日本人がオーガニックについてどう考えているのか、どこまで知っているのか、実際に私が見聞きした、「日本人のオーガニックに対する意識」について考察してみました。

オーガニック、ベジタリアン(ヴィーガン)、マクロビが混同している

以前、ホームパーティにお呼ばれした時に、私の知り合いの女性が手作りのホールケーキを作って持ってきてくれました。

みんなで取り分けて美味しくいただいていたのですが、特に生クリームがとても軽くて、詰まらずにどんどん食べられるほど美味しかったので、作った女性に、

「この生クリーム、植物性の生クリームですか?」

と聞いたんです。

そしたら、その女性は、

「動物性と植物性、両方混ぜてるよ…。オリカちゃんはオーガニックやってるから、動物性が入ってると食べられないかな?」

と少しムッとしているような言い方で返事が返ってきたのです。

すると、もうひとりの男性が、

「さすがオリカちゃん、オーガニックやっているだけあるね~」

と。(多分この男性は2人をフォローしたつもり…)

私は、すぐに合点がいきました。

オーガニックとヴィーガンやベジタリアンを完全に取り違えているパターンか、と。

マクロビオティクスも、よくオーガニックやベジタリアン、ヴィーガンと混同されることが多いです。

私は、これらを混同していることは別になんとも思っていません。ここであえて違いを説明する気にも全くなりませんでした。

私の経験上、これらを混同している方にオーガニック、ベジタリアン、マクロビの違いを説明し始めると、言い方を気をつけなければ「押し付けられている感じがして嫌」という態度や言動をとられることがあります。

日本人の一部の人は、これら食事の多様性の一つにでも当てはまる人達のことを、“このテのタイプ”と呼ぶ傾向にあると思っています。そして、その言葉の中に含まれる意味は、言うまでもなく、当事者である私達が一番わかっているのです。

「なんとなく」体に良さそう

オーガニック(有機)=無農薬、低農薬、無添加=安心・安全で体によい

こういったイメージを持つ人は少なくありません。また、これは決して間違いではありません。

しかし、厳密に言えばこれは「ちょっとした誤解」です。

オーガニックは、無農薬や無添加という意味でもありませんし、ましてや、安心・安全を保証するものでもありません。それでも確かに、それに近い基準をクリアしたものではあります。

また、オーガニックが「体に良い、悪い」という明確な研究結果があるわけでもありません。

それでも、オーガニックがなんとなく体に良さそう、という「イメージ」が先行して日本中に行き渡っているのは、メディアや広告による影響がとても大きいのではないかと思っています。

「オーガニック」という言葉のそばにはいつも「安心・安全」や、「体に優しい・嬉しい」などの文言がありませんか?または、それを助けるように「無農薬、無添加」、「自然派」、「ナチュラル」といった決まり文句があります。

これが頭に刷り込まれ、「オーガニックの枕詞=体に良い」が出来上がり、それがオーガニックのイメージとして広く認知されているのではないでしょうか。

特殊な人がやっているというイメージ

なんか店員が客を見下ろしているような…みんなもっと勉強してと言っているような…

引用:原作 久住昌之, 作画 谷口ジロー(2000). 第10話 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食 孤独のグルメ, 株式会社 扶桑社, p.101.

これは、漫画「孤独のグルメ」にて、主人公の男性が自然食の食堂に入って、店員を見て述べた独白の一部です。

さらに、主人公の回想内の女性の「自然食の店は昔ヒッピーだった人がやっている」というセリフがあります。(そしてその後、テーブルがペトペトしてる感じがして嫌、とも言っています。笑)

これは興味深いイメージだな、と思いましたが、これらのセリフから、オーガニックや自然食を好んでいる人達に対して世間がどのようなイメージを持っているのかが少し伺えますね。

後に、主人公はこのお店の料理を食べて「美味しい!」と追加注文をするのですが、実際に食べてみるまでは、「こういう店は苦手だが」「(店の内装を見て)典型的なそういう店」と言っており、食べ進めて「悔しいがうまい」と述べています。

この漫画は2000年に初版が発行され、随分年数が経っていますが、現在のオーガニックを好んでいる人に対する世間一般のイメージと比べて、何か大きな違いは感じられるでしょうか。

私は、現在でもこのようなイメージで広く認識されていると思っています。

また、別の書籍ですが、速水健朗氏著の「フード左翼とフード右翼」という本があり、要は、オーガニックや自然食をしている人たちはどちらかというと「フード左翼」で、ファストフードなどを好む人達は得てして「フード右翼」であり、食の嗜好はその人の思想や信条を反映する、という内容なのですが、この本が大変面白い内容で、やはりこの本の中でも、自然食やオーガニックに対しては、「孤独のグルメ」の主人公の抱くようなものと同じイメージが書かれていました。

これらのことから察するに、オーガニックをしている人達は、どこか「左翼的で、こだわりが強く、ちょっと面倒で敬遠される」といったイメージを抱かれているのかもしれません。

美味しくなさそう…

私が細々と販売しているオーガニックの材料を使った焼き菓子を、知人の女性に差し入れした時の話です。

女性は、食べた後に「美味しかった!正直、オーガニックのものって、味が薄くて、全然美味しくないものかと思っていたけど、オリカちゃんの焼き菓子は、ちゃんと甘みもあって、美味しいね」と私に言ってきてくれました。

美味しかったのなら、よかった…。

と、とても嬉しかったのですが…ここでも、そうか。

オーガニックのものは味がしなくて美味しくない、というイメージを持っている人もいるんだなあ…。と同時に思わされたのもこの時でした。

私は、オーガニックのものは逆にとても美味しいと思っています。

味がする、しない、ではなく、素材の味で勝負をした時に、有機栽培された野菜や、オーガニック加工食品は、そうでないものと食べ比べても、美味しいものが多いのです。

ですから、美味しくなさそうと思っていた、と言われたときには、オーガニックのものをあまり食べたことないのかな…と単純にそう思いました。

ちなみに、食品添加物がたくさん入っているものは私は「味つけがとても濃い」と感じます。素材の味の奥深さから来る「濃さ」ではなく、「舌にいつまでも残る濃さ」です。

もしかしたら、こういった意味でこの女性はオーガニックに対するイメージを言っていたのかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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