最近よく耳にするオーガニックとは?有機JASとは何のこと?その意味や定義を解説!

こんにちは!オリカです。

最近よく耳にする言葉「オーガニック」ですが、オーガニックは世界各国で既にごく一般的になっており、これからの日本でもさらにその重要性が高まっていると思われます。

ここで一度「オーガニック」に関して要点を押さえておきましょう。

オーガニックとは?

オーガニックは日本語で「有機」の意味です。「有機」と聞くと、なんとなくピンと来る人は多いのではないでしょうか。

日本で「オーガニック」または「有機」と言う時は「有機JAS規格」という基準をクリアしたものになります。

有機JAS規格というのは、農林水産省が管轄している制度で、この「有機JAS」規格をクリアしていないものを「オーガニック(有機)◯◯◯」等と呼称すると、最悪の場合、法律で罰せられる可能性があります

ちなみに、よく「オーガニックだから安全」などと言われますが、オーガニックは「絶対的な安全性を約束するもの」ではありません

ただし、これからご覧いただく「有機JAS」規格の厳格な基準をご覧いただければ、オーガニックのものと、そうでないものの区別が明確化されることと思います。

4つの有機JAS規格

よく、買い物をしていて以下のようなマークが付いている製品を見たことはありませんか?

これが「有機JASマーク」です。これが付いている食品は「有機JAS規格」をクリアしていますよ、という印になります。

太陽と雲と植物をイメージしており、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らずに、自然界の力で生産された食品を表しています。
参照:農林水産省「有機食品の検査認証制度」, <http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html> 2018年5月4日アクセス.

では、この有機JAS規格をクリアするためには、どのような基準をクリアしなければならないのでしょうか。簡単に要点を説明していきます。

有機JAS規格には4種類ある

有機JAS規格が適用されるものは、4種類あります。

  • 農産物
  • 加工食品
  • 畜産物
  • 飼料(畜産の餌)

これだけです。

これを見て気付いた方もいるのではないでしょうか。

「オーガニックコスメやオーガニック衣類は?」

そうです。最近、着実に浸透しつつあるあの話題の「オーガニックコスメ」や「オーガニック衣類(オーガニックコットン)」等が入っていないのです。

有機JAS規格には化粧品や衣類などの部門はありません。つまりオーガニックコスメやオーガニック衣類には「明確な基準が定められていない」のです。民間組織が独自に定めているガイドラインがある場合もありますが、法的な拘束力はありません。つまり、罰則が無いので、抜け穴や偽物もたくさん存在します

これが、オーガニックコスメやオーガニック衣類の落とし穴と言われる所以なのですが、ここでは詳しい説明は省略します。この点についてもう少し詳しくお知りになりたい方は、よろしければ以下の記事も合わせてご覧ください。

ここでは、この4つ

  • 有機農産物
  • 有機加工食品
  • 有機畜産物
  • 有機飼料(畜産の餌)

について要点を簡単に説明していきます。

有機農産物

土は、種を撒く2年以上前から、禁止された農薬や化学肥料が使われていない土を使わなければなりません。つまり、今まで慣行栽培(非有機栽培)をしている人が有機農産物を作ろうと思っても、最低2年はかかる、という事です。

しかし、自分の畑だけを気にしていればよいわけではありません。

もし周囲に農薬を使用している畑や、除草剤を散布しているゴルフ場があるなどの環境下にあれば、自分の畑にその農薬や化学薬剤が流入しないように必要な措置を講じなければなりません

さらに、使用する種子なども、原則は有機栽培されたものから採取した種子であったり、それと同程度の種子でなければなりません遺伝子組換えされた種子は一切禁止です。

当然、栽培中も禁止された農薬や化学肥料は使用できません。(※禁止された農薬や化学肥料、とありますが、ほとんど全てのものが使用禁止されています。さらに、使用が認められたものでも、農薬や化学肥料はごく最小限に抑えなければなりません。)

さらに、収穫した後も非常に厳しい基準があります。

水、選別方法、保存場所、輸送の方法、包装など消費者の元に届くまですべてに細かい決まりがあり、さらにそれらを全て記録しておかなければなりません(トレーサビリティ)

有機加工食品

有機加工食品の作り方の基準として、まず食品添加物は原則使用しない、という点が挙げられます。

「原則」というのは、使用が認められている食品添加物はあるけれども、極力使用を避けるように努めなければならない、ということです。

さらに、有機加工食品の全原材料のうち、95%は有機のものでなければなりません。すなわち、有機加工食品の原材料は、有機農産物、有機加工食品、有機畜産物でなければならないのです

もちそん遺伝子組換え技術を使用している原材料も使用できません。

有機畜産物

有機畜産物の生産基準は、基本的な事ではまず有機農作物を餌として与える、という点がが挙げられます。さらに、畜産にストレスを与えないために、放牧に関しても、週に何回以上放牧させなければならない、一頭あたりの面積はこれくらい確保されていなければならない、など細かい基準が定められています。

放牧場に関しても、農薬などの使用は一切禁止、近くに農薬を散布している施設等があれば、それが放牧場に飛来しないように必要な措置をとらなければなりません。

また、薬の投与や輸送方法、選別、貯蔵などにも細かい基準が定められています。

有機飼料

有機飼料(家畜の餌)の基本は、有機農産物由来のもの(有機農産物の残渣など)や有機加工食品です。

さらに、製造、加工、包装、保管に関しても細かい基準が定められています。

もちろん、遺伝子組み換えは禁止されています。

 

これら4つは、全て第三者機関にチェックされ、認証を得たものだけが「有機」または「オーガニック」と表記でき、上の有機JASマークを付けることができます

ここに記載したのは、有機JAS規格のほんの一部、というより、要点をかいつまんでご紹介しているにとどまります。実際は細かく厳しい基準があり、個人で取得する場合、認証取得には時間も労力もお金もかかります

それでも多くの生産者や食品メーカーがこの有機JAS認証を得ようとするのは、「信用」という点もありますが、それくらい自分たちの作っているものに自信があり消費者のことを考えている意識の現れでもあると思っています。

私が考えるオーガニックの定義

しかし、オーガニックは、私たち消費者のことだけでなく、動物実験を避ける、フェアトレードの推進、地球環境への配慮などにも繋がっているところがあり、法的意味を持つ有機JAS規格とは直接関係はありませんが、私の頭の中にある「オーガニック」の説明には、

「この地球に生きる全てのものが、地球に生かされていることを感じ、その時代に生きている数世代だけでなく、その先の何世代も後の子孫たちの暮らしや地球環境まで配慮しながら、今を生きている地球上の全ての動植物(人間も含む)の暮らしにも配慮する」

と、付け加えています。

つまり、オーガニックとは、私達の何世代も先の子孫と地球、そして現在生きている地球上の全ての動植物の両方に配慮をする持続可能(サステナブル)な方法、であると信じています。

参照:
農林水産省(2017)「有機農産物の日本農林規格」<http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-31.pdf> 2018年5月5日アクセス.
農林水産省(2018)「有機加工食品の日本農林規格」<http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-61.pdf> 2018年5月5日アクセス.
農林水産省(2018)「有機畜産物の日本農林規格」<http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-64.pdf> 2018年5月5日アクセス.
農林水産省(2018)「有機飼料の日本農林規格」<http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-51.pdf> 2018年5月5日アクセス.


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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