溢れる健康情報に振り回され疲れ切っている人へ。フードファディズムとは?

 

こんにちは!オーガニックコーディネーターオリカです。

世の中にはありとあらゆる健康情報が溢れ、テレビや雑誌にとどまらず、サイトやネットニュースなどからも私達は毎日、こちらから求めずとも何かしらの健康情報を目にしています。

しかし、とにかく浴びるように情報にさらされている方の中には、情報が多すぎて何を信用していいのか全く分からず、振り回されて疲弊している方も多いのではないでしょうか。

“フード・ファディズム”とは?

フード・ファディズム“という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

フードファディズムは、食品が健康に及ぼす影響(好影響も悪影響も含む)について過度に信用してしまう事を言います。”ファディズム”には「一時的な流行にのめり込み、熱心に入れ込む」という意味があり、つまりは、食や栄養に関する一時的な流行に乗せられていることに対する批判を表した言葉です。

思うに、健康情報という大洪水の中で人々を溺れさせてしまっている現状と、フード・ファディズムは切っても切り離せない関係なのではないでしょうか。

〇〇を食べれば何がどう改善します、〇〇は身体に良くないので摂取を控えましょう、と言った文言は身の回りに溢れかえっていますが、これをすべて鵜呑みにして実践するのはあまり賢くありませんし、到底現実的ではないでしょう。

有名人が〇〇を食べて健康診断の数値が良くなった、ダイエットに成功した、という番組も、とどまるところを知りません。

それでも人々はこうした分かりやすい健康情報に飛びつき、実践し、そして最後には落胆する。そして日が経てばまた飛びつき、実践し、分かりやすい効果が出ずに落胆するか飽きてしまう。この繰り返しです。

そのサイクルに咽まれ、大量の健康情報に疲れ切って、フードファディズムになってしまっている現状から抜け出すには、一体どうしたらよいのでしょうか。

自分の身体に真正面から向き合い、素直に耳を傾ける

人間には一人ひとり”体質”というものがありますから、○○が身体にイイらしい/ワルイらしい/効果があるらしい/無いらしい…とは一概に言えるわけがありません。

そもそも、食材というものは全てに何かしらの栄養素が含まれているだけのことで、それを極端に過剰摂取しすぎても、全く摂取しなくても、どちらも問題のハズです。

人間の身体は賢いですから、もし身体のどこかに不具合が出れば、それを不快感や痛み、異常など何らかのサインで知らせてくれます。その自分の身体の声に敏感に注意を傾け、何が原因なのかが分かるようにしておく事が大切だと思っています。

私が実践していることは、毎日自分が何を食べたか(どんな栄養を取ったか)、睡眠はどれくらいとったか、どれくらい運動したか、排泄の調子、生理の調子、身体に異常がなかったか、気分や感情はどうか、体重の変化など、可能な範囲で記録を付けておくことです。

最初は面倒な作業かもしれませんが、慣れてきて長く続けられると、自分の身体のサイクルや体質などが面白いように「可視化」され、「短期」「中期」「長期」に分けて、いつ頃どんな調子だったか、いつ頃から異常が発生したかなどがひと目で分かるようになります。

「今週はお酒を飲み過ぎたから、ちょっと来週は控えよう」「お通じが2日来ていないな…」など、忙しい日々の中で忘れてしまうようなちょっとした事を、記録しておくことで、原因と異常の結果を結び付けられるかもしれません。

スマホのアプリなどでこれらの記録を付けておくと、自動でグラフ化してくれたり、食べたものを入力するだけで自動でおおまかに摂取した栄養素をパーセンテージで表示してくれたり、簡単なアドバイスをしてくれたりします。

この作業こそがとても大切で、自分の身体のことを「知る」ということが、玉石混淆されたどんな健康情報よりも健康な体作りに役立つのではないでしょうか。

オーガニックとフードファディズム

実は、オーガニックや有機食品についても「フードファディズムの一部である」と仰っている方達もいます。

私は、確かに今の日本でのオーガニックのあり方を見たときに、「そう思われても仕方がないな」と感じています。

他の記事でもお伝えしていますが、日本でのオーガニックというものは本来「JAS法の有機JAS規格という規格の基準に沿った方法で生産された食品」で、健康へ好影響を与えると証明されているものでもなければ、安心・安全の保障をするといったものでもありません

それを、最近のテレビや雑誌、インターネットサイトなどのメディア全般の影響によって、オーガニックは何となく身体に良い、と、イメージばかりがどんどん先行してしまい、オーガニックを”過度に”信用している方が大変多いと感じています。

もちろん、オーガニックにはメリットがたくさんありますし、個人的にはオーガニックは「イケてる」「クールな」ものだと思っています。

しかし、どうしても「ヨイ/ワルイ」「白OR黒」など、単純明快な「答え」を提示されたほうが、人々の関心を集めやすいためか、極端な表現になってしまいがちな部分がオーガニックに関しては多くあります。

これが、オーガニックが「フードファディズム的」だと言われてしまう要因だと思っています。

詳しくは、こちらの2記事を参照してみてください。

 

たまにはアンテナを「外」から「内」へ

今や、健康情報というのは勝手に人々の頭の中に「流れてくる」ものにまで膨大に膨れ上がっています。

中には、眉唾ものも多く溢れ、情報の取捨選択に非常に無駄なエネルギーをかけている状態です。

先程も申し上げたように、こういった現状の中では、情報収集するアンテナを、情報が降って湧いてくる「外」ではなく「内」、つまり「自分自身」へと向けてみてください

そして、「この健康法は自分に本当に合っているのか」、しばらく自分の身体に聞いてみてください。オーガニックに然り、です。オーガニックの食品を取り続ける事がストレスになって、身体に不調を生じさせているのなら、オーガニックから少し距離を置いたほうが良いです。

フード・ファディズムに陥らない為にも、自分の身体について「知る」ことが健康への最大の近道ではないでしょうか。

参考文献:高橋久仁子(2007)『フードファディズム―メディアに惑わされない食生活』 中央法規出版株式会社.


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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