無添加・ナチュラル・オーガニックの違いを解説!自然や天然とはどんなもののこと?

 

こんにちは!オーガニックコーディネーターオリカです。

最近、テレビや雑誌で「オーガニック」や「自然派○○」、「ナチュラル○○」、「○○無添加」や「天然○○使用」といった言葉を頻繁に目にするようになりましたね。

消費者の安心・安全への関心はここ数年でより一層高まっており、メーカー側もそれに合わせて様々な製品にこのような表記を使っています。

企業は、幾つもあるライバル企業と戦っているので、様々な方法で消費者に製品を買ってもらおうと、このような言葉を駆使して、生き残り競争に奮闘しているのです。

しかし、私たち消費者からしてみれば、これらの言葉にどういった違いがあるのか、商品に書かれているだけでは明確に分かりませんよね。

結局のところ、それぞれにどういう違いがあるのか、正確に分かっている消費者はどれくらいいるのでしょうか。

今回は、これらの言葉の違いを明確に区別し、商品を購入する際のいくつかの留意点をご紹介します。

「無添加」とは?

無添加」とは、「特定物質が含まれていない状態」のことを言います。

私達の身の回りには、食品に限らず、様々な日用品にも非常に多くの添加物が使用されています。

ところが近年、添加物のほとんどが化学物質であり、中には有害なものも多く含まれると言われ、その安全性に関して多く疑問の声が挙がっています。

企業側もそれを受け、添加物に不安を抱く消費者の顔色をうかがいながら、「無添加」といった表記を商品のパッケージに多用しているのです。

しかし、「無添加石鹸」や「無添加ワイン」などの「無添加○○」とある商品は、何が無添加なのかがあまり明確に書かれていない場合が多く、たとえ特定の物質が書かれていたとしても、それ以外の添加物が大量に含まれている、というのは本当によくある事です。

今のところ、この「無添加」の表記については、明確な基準(規準)を定めた法律等がなく、メーカーが任意で表示することのできるものなので、消費者のイメージアップが出来て、メーカーにとってはとても便利な言葉なのです。

しかし、消費者にとってはどうでしょうか。「無添加シャンプー」と書かれているので安心して買って、成分表をよく見たらよく分からない化学物質名がズラズラ…。

そうなると「何が無添加なのか分からない」と思うのは当然のことです。何百、何千、何万とある添加物の中から、たった一つの成分が添加されていないだけで「無添加」と表記できてしまうのです

「自然」「ナチュラル」「天然」とは?

これらの言葉も、聞くだけでほっと安心する言葉ですよね。特にベビー用品なんかに表記されていたら、思わず買ってしまいそうです。

これらの表記についても、「無添加」と同じく明確な基準(規準)が定められているわけではなく、メーカーの任意で表記することができるものなのです。

よく見かけるのは、「天然○○使用」といった食品や化粧品。「自然派化粧品」というのも頻繁に見ます。

ここで疑問に思うのは、どういった状態を「天然」や「自然」と言うのか。

辞書などの定義では、「人間の手が加わっておらず、ありのままの状態で飾り気がないこと」などとされていますが、薬機法や食品表示法で何らかの基準(規準)があるわけではありません。

例えば、「天然コットン使用」という表記。非常によく見かけますが、「天然でないコットンとはどんなものなのか?」と疑問を抱く人も少なく無いはずです。

コットンは世界で一番農薬の使用量が多い農作物ですが、そんな大量に農薬が使用された綿花をなんの認証も得ずに「天然」と言ってよいのかどうかも疑問に感じます。

「オーガニック」とは?

オーガニックは、日本語で「有機」の意味です。さらに言うと、有機は「生命を有していること」の意。

こうして言葉の定義だけを考えると消費者の安心・安全とは全く関係ないように感じますが、実は「無添加」「ナチュラル」などの似たような言葉の中では、このオーガニック(有機)こそ、私たち消費者の求めるものに一番近いものであると言えます。

まず、商品に「オーガニック」または「有機」と表示するには、とても厳しい規格に従った方法で作ったものでなければなりません

その規格が「有機JAS規格」というものです。

よく、商品に以下のようなマークが貼られているのを見たことがありませんか?

まさに、これが有機JASマークです。有機JAS規格は農林水産省が管轄している制度ですが、このマークが付いている商品は、その「厳しい基準(規準)をクリアしたものですよ」という意味になります。

どれくらい厳しいかをご説明するため、一例を挙げてみます。

例えば、有機ニンジンの栽培。

まず、土づくりから始まります。土は、種を撒く2年以上前から、禁止された農薬や化学肥料が使われていない土を使わなければなりません。つまり、今まで慣行栽培(非有機栽培)をしている人が「さあ、有機ニンジンを作ろう!」と思っても、最低2年はかかる、という事です。

当然、ニンジンを栽培している間も、禁止された農薬や化学肥料は使用できません。(※禁止された農薬や化学肥料、とありますが、ほとんど全てのものが使用禁止されています)

また、自分の畑だけを気にしていればよいわけではありません。

もし周囲に農薬を使用している畑や、除草剤を散布しているゴルフ場があるなどの環境下にあれば、自分の畑にその農薬や化学薬剤が流入しないように措置を講じなければなりません

そして、収穫した後も非常に厳しいルールがあります。

ニンジンを洗うための保存場所輸送するトラック、消費者の元に届くまですべてに細かい決まりがあり、それらを全て記録しておかなければなりません。これをトレーサビリティと言います。

その他にも、「遺伝子組換え種子は使用してはならない」など、膨大な数のルールがあり、これらは全て有機JAS規格により生産方法が定められています

そしてそれらは第三者機関にチェックされ、認証を得たものだけが「有機」または「オーガニック」と表記でき、やっと有機JASマークを付けることができるのです。

これらの厳格な規格は、農作物に限らず加工食品や飼料、畜産物にも適用され、同じようにとても厳しいルールに則って生産されています。

ちなみに、これらの規格に則った方法で生産されていないにも関わらず商品に「有機」や「オーガニック」といった言葉を使用すると、法律で罰せられる可能性もあります。それほど有機JASは厳しい規格なのです。

結局のところ、どれが一番信頼できるの?

「無添加」「ナチュラル」「天然」「オーガニック」。

どれも似たような言葉ですが、その本質は全く異なります。

お察しのとおり、私はこの中だったら「オーガニック(有機)」以外の物に対しては基本、懐疑的です。

説明した通り、法的効力や基準(規準)の有無を考えると、「オーガニック(有機)」とそれ意外のものには雲泥の差があり、とても比べられるものではありません。

消費者が情報を収集した結果、オーガニックよりももっと信用できるものがあるならば、それで全く問題ないとも思います。

ただ、ここでは詳しくご説明しませんが、オーガニックでの生産方法が素晴らしいと思うのは、私たち消費者のことだけでなく、地球環境や動植物にも配慮した生産方法である、という点です。さらに、フェアトレードの推進や動物実験を避ける、という観点からも繋がっていく部分が多くあります。まさに、一石二鳥と言わず、一石四鳥、五鳥とも言えるわけです。

私が個人的にオーガニックを推進しているのは、地球環境や動植物に配慮していたり、フェアトレードや動物実験廃絶に繋がっている生産方法であるというのが、「超イケてる考え方」だと思っているからです。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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