オーガニックがブームで終わると言われる理由とは?

こんにちは!オリカです。

日本で急成長を続けているオーガニック市場ですが、その一方で、オーガニックは「ブームで終わると囁かれているのも事実。

私がオーガニックコーディネーターなどと自称している立場でこんな事を言うのも少しおかしな気がしますが、オーガニックが日本においてブームで終わる可能性は十分にあるのではないかと感じています。

しかしそれは、その本来の意味や本質を離れて、中身のない空っぽの「オーガニック」という流行り言葉のみが独り歩きしている状態がこのまま続いた場合のこと。

本質を見失わずに追い続ければ、オーガニックは今の時代にとてもピッタリで、サステナブル(持続可能)なものであると、ほぼ確信に近い思いを抱いています。

一体、どの時点でオーガニックが「ブームで終わる」と囁かれてしまう理由が生まれてしまったのでしょうか

必要以上の華やかさ

オーガニックの店、ブランド、商品、人物、空間…。

どれをとっても、その高級感おシャレ感華やかさでたまに圧倒される時があります。

イメージ」は重要ですが、その売り出したいものの本来の姿に出来るだけ合ったイメージを付与しなければ、どこかで必ず歪が生じます

今の日本のオーガニック市場全体を見ていると、なかなかイメージ戦略に苦戦しているような気がしているのは私だけでしょうか。

本来の「オーガニック」の役目と、オーガニックに付与されたイメージとが、少しかけ離れているような気がしてなりません。これは、消費者を含むオーガニックに携わる多くの人々の認識のズレによって起こっているものと思っています。

では、本来のオーガニックの役目とは何でしょうか。

私個人としては、自分一人だけではなく、地球に生きる全てのもの、動物や植物、自分以外の人間、次世代の人間、そして地球そのものが、より良く生きていけるようにする方法、それがオーガニックの本来の役目だと思っています。

一般的にオーガニックのイメージは「自然」や「ナチュラル」などと言われがちですが、必要以上に華やかさやオシャレ感を出す事が、「自然」で「ナチュラル」なことではないような気がするのです。

こういった、本来の役目以上のイメージや雰囲気といったものがあまりにも先行してしまっては、オーガニックも一過性のブームで終わってしまう可能性は拭えないでしょう。

消費者の不安を煽っているようで、胡散臭い

オーガニックに限らず、どの分野でも起こり得ることではありますが、例えば、農薬や食品添加物などは人間の身体にとって害悪で、排除しなければならないものという考えのもとに、重箱の隅をつつくように問題を見つけ、都合のよいデータだけをかき集め、「○○にはこんな悪影響がありますよ!でも当社のオーガニック商品なら、安心安全で健康になれます!」という謳い文句をよく見かけます。

しかし、今はインターネットのおかげで、消費者は自分で様々な情報を手に入れる力も持っていますから、だんだんとメッキが剥がれ、「なんだか嘘っぽいな怪しいな」「騙された!」と思われるようになり、消費者からは「なんだ、またオーガニックか」といった反応が出始めるのは時間の問題です。

悲しいことに、消費者の中には「オーガニックはメディアや企業が煽っているだけで、実態は胡散臭いもの」というイメージを持っている人がいることも否めない事実でしょう。

気軽に購入しにくい

これは事実ですが、オーガニックといわれる商品は一般的に価格設定が「高い」です。(本当はオーガニックが「高い」のではなく、普通の食品の価格があまりにも「安すぎる」のではないかと思っていますが…。)

すでに「オーガニックの物は高い」というイメージが消費者の中で出来上がってしまっており、「オーガニックの商品はお金持ちしか買えない高級なもの」というイメージが蔓延しているのではないでしょうか。

さらに、本物のオーガニックの商品であろうと、“なんとなく”オーガニックの“なんちゃって商品”であろうと、実際には一般の消費者にそこまで明らかな違いが分かりません

本物と偽物が玉石混淆になっているうえに、価格も若干高い

本来、オーガニックは目に見えて分かりやすいような表層的なメリットというのは少なく、そこを重要視したい方にオーガニックの価格に見合うほどのメリットは?などと言われてしまうと、どうしようもないと言わざるを得ないのが正直なところだと感じています。

ここに、オーガニックが他の国に比べてなかなか日本では進展せず、ブームで終わると言われる要因の一つがあるのではないでしょうか。

少し”特殊なもの”という認識がある

私が以前、数人の前でオーガニック関係の仕事をしている事を伝えた時に感じた、あの「ああ、あのテのやつ」という周囲の反応が今でも忘れられません。

決して、誰にも何か悪意があるわけではない。なのに、このものすごい違和感はなんだろう。

彼らは「オーガニックをしている私が、何か“トクベツ”な事をしている、変にこだわりが強く、ちょっと“個性的な人”」と捉えた。そんな感じでした。

あの時ほど「ああ、オーガニックって人によってこんなに捉え方が違うんだ」と思ったことはありません。

本質が見失われて言葉が独り歩きしている

中身のない「オーガニック」という言葉だけが、本質を置いてけぼりにして、独り歩きしてしまっている。

というよりも、独り歩きしているうちに別の何かに変貌して、オーガニックという言葉そのものが似て非なる他のものに変わっていっているような気がしています。

しかしながら、これも捉え方一つ、人それぞれの認識の違いで受け取り方は違うのでしょう。

これは言葉の定義の問題であり、オーガニックそのものが広まらなくては何も始まらないから、しばらくは幅を持たせておいてもいいじゃないか。こういう考え方も当然あると思います。

上にお伝えしてきたような固定化されつつある「イメージ」の範疇からなかなか出にくい日本のオーガニック業界。有機JASを始めとしたオーガニック基準は世界中にいくつも存在しますが、その適用範囲が日本ではまだまだ限定的であるという点が、こういった現象を生んでいるのではないでしょうか。

オーガニックがブームで終わると言われている理由は…

  • オーガニックのイメージが、必要以上に華やかなものであったり、過度なオシャレ感であったりと、オーガニックの本質とのズレが生じている
  • メディアや企業の、消費者の不安を煽るような謳い文句が、消費者に胡散臭く感じられている
  • 価格に見合った質を実感できていないことと、高級なイメージで「気軽に購入できない」と感じている
  • “特殊なもの”と思われている
  • 基準がまだまだ限定的で、オーガニックという言葉そのものが地に足が着いておらず、消費者のイメージ、実態が流動的である

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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