農業を知らずしてオーガニックは語れない

 

こんにちは!オーガニックコーディネーターオリカです。

私がオーガニックについて学び始めて資格を取得したばかりの頃、自然環境保護のアドバイザーや研究者として活躍されている先輩に、「オーガニックを生業として食べて行きたいんです」という話をした時のことです。

資格は持ってて当たり前。じゃあ聞くけど」「自分で農業してる?」こう言われました。

「早く資格を取らないと!早く一人前のオーガニックのプロとして食べていくためには、一刻も早く知識を、資格を!肩書を!!」と躍起になって、慌てて勉強して資格を取得して、一人前になったつもりで得意げになっていた私は、その先輩の言葉に、一時うなだれていました。

オーガニックの基本は農業。農業を知らずしてオーガニックは語れない

(何だって…?農業をする…?どれだけハードルの高い事を求めているんだこの人は…)

と、北海道の広い大地で耕運機をゴリゴリ乗り回している自分を想像しながら、そう思いました。農業なんて、素人が簡単に手を出せるようなものではない、と勝手に自分の中で思い込んでいたのです。

虫も平気ですし(ゴキブリとムカデはダメ)、ミミズや蛙なんて可愛いと思うくらいです。土の匂いも草の匂いも好き。だけど…。

「オーガニックを専門職にするなら、一番大切なのは知識と情報!これに尽きる!」こう信じていた私は、農業をするという事は遠回りのように無意識に思っていたのです。

そう思っている私の心の声に気がついたのか、先輩はこう言いました。

オーガニックについて学びたいなら、農業をしてみるのが一番早いよ。自分で畑つくって野菜とか育てて、有機JASを取得してみてからだよ、話は。農業からは本当にいろんな事が学べる

資格のテキストを読んだ時は、農産物が有機JASの基本である、そう学んだはずでした。しかし、知識や情報にばかりとらわれていた私は、「言葉」でしか、オーガニックについて理解していなかったのです。

全てのものは農産物から生まれている

日本のオーガニック規格(有機JAS制度)が適用されるものには4種類あります。

  1. 有機農産物(野菜や果物など)
  2. 有機加工物(調味料、お菓子など)
  3. 有機畜産物(豚、牛、鶏など)
  4. 有機飼料(家畜の餌)

よく考えてみると、この4つの中で1つだけ、欠けると他の3つが成り立たなくなるものがありますね。

お察しの通り、それが「有機農産物」です。

有機加工物を作るには、原材料に有機農産物または有機畜産物、またはその他の有機加工物しか使用できません。有機飼料(畜産の餌)も、有機農産物からしか作ることができません。そして、有機畜産物も、有機農産物からできた有機飼料を与えられて育ちます。

分かりやすく図にしてみました。

多少の例外があるにしろ、有機農産物がないと他の3つはすべて生産できません。非常にシンプルな事ではありますが、オーガニックについて考える時に、ベースになる非常に大切な事実だと思います。

以前、市の農政課の有機JAS担当の方とお話したのですが、有機JAS認定を行う認定員は、農業をされている方が非常に多いそうです。というより、ほとんどが農家の方だそうです(あくまで私の住んでいる田舎での話ですが)。農業がいかに重要な役割を担っているのかが分かりますね。

ちなみに、有機JASの適用外である、「オーガニックコスメ」と呼ばれるもの。オーガニックコスメに関しては世界中に非常に多くの認証機関がありますが、たいていの場合「オーガニックの原材料」が入っているもの、とされています。このオーガニックの原材料というのも、有機栽培された植物(花やハーブ、シード、エッセンシャルオイルなど)で、農産物にあたりますね。

オーガニックコットンもそうです。つまり、有機栽培された綿花」は立派な有機農作物なのです。

最後に

私もエラそうな事を言えるような立場では全くありませんが、私のように「知識と情報がすべて!」と思われている頭でっかちな方は意外と多いと感じています。

もちろん、知識も情報もとっても大切です。これは、お金と一緒で、あっても困らないし、あればあるだけ良いものです。

テキストの内容はいつでも読めます(頭に入っていればなお良いですが)。でも、実際に体験する事でしか得られない学びはたくさんある、という事を知らされました。

資格を取得することがゴールではなく、資格取得は基礎固め。それから後、どう実践するかの方が重要だという事。

私は、現在プランターで野菜を育て、近いうちにイタリアの有機農業をしている農家に働きに行こうと思っています。また、体験記なども追って書いていきますね。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

今回の記事に関してご質問がある方は、お気軽にお問合せくださいね。

オリカのプロフィールはこちら

この記事をシェアする