こんにちは!オリカです。
日本が「オーガニック後進国」であると言われ始めて久しいですが、確かに他の先進国と比べると、日本のオーガニックに関しての反応の鈍さというのは、官民両サイドに対しても感じます。
一体この違いは何なのか、オーガニックに関しての他の先進国との決定的な違いについて考察してみました。
環境に対する意識の違い

欧米豪諸国、特にヨーロッパでは、環境問題に対する意識が非常に高く、とても先進的です。
環境問題というのは、持続可能な生産を目指すオーガニックと密接に関係しており、環境保護のためにはオーガニックの考え方がとても重要であると言われています。
特段ヨーロッパでは「次世代のことを考えた持続可能な方法」を模索する動きが盛んで、「今現在、この地球上で生きている自分達の事だけではなく、自分達の子どもから、その次の世代、そのまた次の世代の人々が生きていきやすいような地球環境を受け渡していく」という考え方が根付いています。
それを突き詰めた先に「オーガニックな生産方法」があったのでしょう。
個人的には、今の日本は「何世代も先の人々が生きやすいような環境づくりを目指す」という意識が国レベルで比較的希薄であるという点で、他の国との決定的な違いが浮き彫りになっていると感じています。
オーガニックを選ぶか否かが、消費者である自分に直接的なメリットがあるか否かが基準になっている場合が多い日本と、現在の環境問題が自分たちの先の世代の生活に大きな悪影響を及ぼすかもしれないという考えのもと、オーガニックを選ぶという他の国とでは、意識の違いが垣間見えるところではないでしょうか。
動物福祉に対する意識の違い

これも環境問題に対する意識の違いと似ているところではありますが、オーガニック先進国では動物保護に対する意識も比例して高いと感じています。
オーガニックの生産方法は、環境や人のみならず、結果的に動物への配慮も怠ることのないものとして、一石二鳥とも言わず三鳥も四鳥も期待できる生産方法と言えるのです。
消費者への直接的なメリットや、とにかく目の前の消費者最優先になりがちな姿勢の日本に対し、環境や動物、他の国の生産者などに対しても守備範囲の広いオーガニック先進国。
オーガニックと動物保護は切っても切り離せない関係にある、という意識が強く反映されていると感じます。
そもそもオーガニックについての認識が曖昧か明確か
これは、私が常日頃感じていることですが、日本ではオーガニックへのイメージがとても曖昧であると感じています。
「何となく身体に良さそう」くらいのイメージでオーガニックを捉えている方が日本には大変多いと思いますが、そのイメージの範疇を超えた事について認識している日本人は、オーガニックの商品を意識して購入している人でも意外と少ないと思います。
「オーガニックが安心や安全を保証するものではない」という点や、「身体の状態が改善すると証明されているわけではない」という点など、案外正しく認識されていない事はたくさんありますし、そもそもオーガニックという言葉そのものを知らない方も大変多いです。
日本はもともとオーガニック向きの国である
ここまで、日本がオーガニック後進国たる所以であろう、海外との意識の違いを乱暴なくらい大雑把に列挙してきましたが、今日の日本でも個人や個々の企業レベルでのオーガニックに対する興味関心は急速に高まってきていると思います。
また日本は、私たちの先祖が知恵を絞って培ってきた「衣・食・住」の中にオーガニックへのヒントが非常にたくさん隠れている国であると常々感じており、それを活かさないのはとても勿体の無いことです。
これからさらに狭くなっていく地球で、日本がオーガニック業界の第一線で活躍出来る時が来るといいな、と思うばかりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回の記事に関してご質問がある方は、お気軽にお問合せくださいね。