日焼け止めがハワイの海で禁止に!理由は強力な化学物質による環境破壊。

こんにちは!オリカです。

最近、世界的に話題になっている、日本人に関係がないとも言い切れない、いえ、それどころかこの地に多くの日本人が毎年多く訪れており、決して他人事ではない重大なニュースがあります。

ハワイで世界初の「日焼け止め禁止法案」が可決!

法案可決の概要

米国ハワイ州で2018年5月1日、オキシベンゾンオクチノキサートを含み、なおかつ処方されていない日焼け止めの販売を禁止する法案が可決されました

実際に法律が施行されるのは、2021年1月1日からとされています。

オキシベンゾンとオクチノキサートは、3,500以上のメジャーな日焼け止め製品に使用されている化学物質で、この法案可決は各方面で大きな波紋を呼んでいます。

なぜ日焼け止めが禁止されるのか?法案制定の理由

法案制定の理由としては、多くの日焼け止めに含まれている化学物質「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」がハワイのサンゴ礁を白化させ、その成長を阻害し、さらにはサンゴを始めとした海洋の生態系の遺伝子にダメージを与えるとされており、「この法案によって今後、サンゴ礁や海洋生物の保護、そして人間の健康にも一役買うことになるだろう」と多くの専門家もコメントしています。

広がる議論

専門家の中には「日焼け止めを禁止しても、サンゴ礁の保護にそれほど大きな効果があるとは思えない」「サンゴ礁の汚染と破壊には、異常気温や魚の乱獲、その他の海洋環境も要因となっている」とし、法案の可決に難色を示しています。

さらに、日焼け止めが皮膚がんを始めとしたあらゆる皮膚トラブルから人体を守る役割をしている事例も引き合いに出され、反対している医療機関や企業も少なくはありません。

参照元の記事はこちら(英語です):BBC NEWS(2018)「Hawaii to ban certain sunscreens harmful to coral reefs」, <https://www.bbc.com/news/world-us-canada-43993407>2018年5月14日アクセス.

オキシベンゾンの有害性

以前の日焼け止めの記事を書いた時にもお伝えしましたが、ほとんどの日焼け止めには「紫外線吸収剤」というものが含まれています。

紫外線吸収剤には様々な種類がありますが、今回のニュースの中にも出てくる「オキシベンゾン-3」というものは、強力な化学物質で、人体への悪影響も一部の専門家の間で心配されています

日焼け止めを始めとした多くの化粧品や外用薬に含まれている化学物質は経皮吸収されて人体に蓄積するとされていますが、なんと紫外線吸収剤の成分が母乳からも検出されたという報告もあり、その有害性が懸念されています。

※参照:渡部 容子(2015)「紫外線吸収剤 Benzophenone-3 およびその誘導体の代謝と内分泌撹乱活性への影響」, pp.2, 国立国会図書館より.

少しだけ立ち止まって考えてみる

現在、ハワイの海岸から海に流れ出している日焼け止めは年間約6,000トンにものぼると言われています。サンゴは、海の食物連鎖においてとても重要な役割を担っており、そのサンゴ礁が破壊されることで、海の生態系全体に影響が及ぶと心配の声があがっているのです。

毎年ハワイに遊びに行く日本人は大変多く、これは日本人にも全く関係の無い話ではありません。今後、ハワイの観光関係団体や企業の一部は、観光客がサンゴ礁に無害な日焼け止めを選択できるよう、提案していくようです。

ハワイに遊びに行っても、美しいサンゴが見られない…なんてことがあったら悲しいですよね。

今回のニュースに限らず、日常生活の中で何かちょっとしたことをする時に、「これをしたら、地球上の何かが困らないかな」「これをしなかったら、世界のどこかの誰かが喜ぶかな」とほんの少しだけ立ち止まって考え、選択できるように一人ひとりがしていけたらいいのかな、とこのニュースを知って思った次第です。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

今回の記事に関してご質問がある方は、お気軽にお問合せくださいね。

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