“本物の”オーガニックが信用できなくなりつつある

 

こんにちは!オーガニックコーディネーターオリカです。

オーガニック(有機)の商品を意識して購入している消費者は、「有機JASマーク」の有無を判断基準にしている場合が多く、有機JASの認定には厳格な基準が設けられており、有機JAS認定されていない商品には、「オーガニック」や「有機」と謳ってはいけないことになっています。

それだけ有機JASマークのある商品は「信用」があると見なされるわけですが、近年、日本の「有機JAS」と同じ位置づけをされているアメリカの「USDAオーガニック」の信用が失われつつあると話題になっています。

日本の有機JAS規格は、海外の規格に準じている部分が多くあるうえに、アメリカから輸入しているUSDAオーガニックの製品も「オーガニック商品」として日本で流通させられるシステムを適用しているので、日本にも関係のある話なのです。

一体、どういうことなのでしょうか。

基準が守られていないまま「オーガニック認定」されている

今回アメリカで問題視されているのが、「有機卵」および「有機乳製品」について、USDAオーガニックの基準が守られていないものが、約半数も「USDAオーガニック認定」のラベルを付けて流通してしまっているというのです。

オーガニックの基準を満たすには、鶏や家畜は自由に広く放牧ができる環境に置いてあげたり、飼料に関しても定められた基準のものを与えなければならないところを、それらの基準を満たしていなかったものをオーガニック用として流通させていたのです。

また、USDAオーガニック基準では規制されている「水耕法(土壌ではなく、化学肥料を溶かした水中で栽培をする”効率的な”方法。有機栽培では、土壌の微生物や小動物と農作物との繋がりを大切にしているため、水耕法は用いない)」で栽培をしていたものを「オーガニック」とラベルを付けて流通させている、ということも問題となっています。

さらに、添加物の使用に関しても、年々オーガニックの製品に使用できる添加物の種類が増えており、2002年時点では77種類だったものが、250種類までに増えているというのです。(つまり、添加物に関しての基準が緩くなっている、ということです。)

どうやら、これらの背景には、USDAオーガニックの認定は、アメリカの「農務省(日本でいう農林水産省)」が管轄になっていますが、実はUSDAオーガニック制度は、”本物の”オーガニックを作ろうとしている中小の農家や企業よりも、大きな民間企業やそれらの運営する大規模農場などが多大な影響力を持っているという現状があるようです。

以下は元の記事です。(※英語)
https://anh-usa.org/why-that-organic-label-might-not-be-enough/

真の本物を求める

これらの問題が取り沙汰されるにつれ、アメリカの中小のオーガニック製品の生産者は「リアル・オーガニック・プロジェクト」を立ち上げました。

このプロジェクトでは、USDAオーガニック以上に厳しい独自の基準を定め、その基準を満たす製品に対して認証を行い、消費者の「真の信用」を取り戻そうという試みがされています。

特に土壌環境に重点を起き、生産方法に関して消費者に対する情報の透明化などを目指しており、動物福祉や環境保護など、より包括的なオーガニック生産を念頭に置いて活動しています。

以下はリアル・オーガニック・プロジェクトの公式HPです。(※英語)
https://www.realorganicproject.org/

今まで、USDAオーガニックや有機JASのような認証を得たもの=本物のオーガニックである、と言われたきた側面もありましたが、やはりこのような「ごまかし」が起こってしまうのは残念ながら事実です。

「USDAオーガニックマーク」でも「有機JASマーク」でも、一目見るだけで、ある一定の基準をクリアした製品であると分かりやすくなり、信用度も上がるというメリットがある一方、裏を返せば、あくまでそれは「基準をクリアした」というだけのものであり、絶対的な安全や安心が保証されているものではない、という事を頭のどこかに常に置いておくことも消費者として求められるのではないでしょうか。

その上で、リアル・オーガニック・プロジェクトのような、”真の本物”を追い求める方々がフィルターの役目を果たしながら、消費者は自分の納得できるところまで拘って選択していけばよいのではないか、と考えます。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

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